
家読(うちどく)とは
『家読(うちどく)』とは、「家庭読書」の略語で【家族ふれあい読書】を意味し、家族みんなで読書をすることで家族のコミュニケーションを深めことを目的とした読書運動です。
『家読(うちどく)』は、全国の小中高校で取り組まれている『朝の読書』の家庭版として2006年に提唱されました。当時は電子ゲームやインターネット、携帯電話等の急速な普及でメディア漬けになった子どもたちの心が不安定になったり、家族の会話が少なくなったりするという問題が社会現象にもなっていました。
一方で、『朝の読書』で読書慣れした小学6年生6人が「最近の大人たちはスマホばかりいじくっていて本を読まない!」「どうして大人が本を読まないのか理解できない!」という疑問から、家庭での読書環境づくりの大切さが語られることになりました。子どもたちは読書を介して家族の団欒ができれば、家族のコミュニケーションがよくなる・・・それが“家族の絆”を深めることにもつながるのだという論法から『家読(うちどく)』運動が生まれたのでした。
子どもたちが考えた「家読」の方法は、
「家族で同じ本を読もう!」「読んだ本で話そう!」「感想ノートをつくろう!」
「自分のペースで読もう!」「家庭文庫をつくろう!」の5つの約束事になり、
「家読」運動の5原則になっています。
家族全員で読む本は「絵本」がおすすめです。絵本ならば物語だけでなく絵の印象だけでも感想が話せるし、家族全員が短い時間で読み終えることができる媒体になります。『朝の読書』は黙読ですが、『家読(うちどく)』は音読が基本形になります。
家族全員でページごとに、あるいは役柄別に読み手を決めたり、子どもが読み手になったり、おじいちゃん、おばあちゃんが読み手になったり考えただけでも愉しい読書の時間になります。
「家族みんなで絵本を愉しむ」・・・それが「家読(うちどく)」なのです。